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チルドリンがママに伝えたいこと(特集)

わたしたちのお財布が世界の経済と繋がっているって本当ですか?

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わたしたちのお財布が
世界の経済と繋がっているって本当ですか?
こどもに伝えたい「おかね」のはなし。


近頃〈おかね〉を巡る問題で世の中が騒がしいですね。様々な情報が飛び交い、私たちを取り巻く経済状況が日々変化していると感じませんか? けれども一方では、直接的に生活に影響しないことだと、対岸の火事のような感覚の方も多いと思います。
「今の現代社会はすべてがぐるぐると繋がっているので、例えば遠い国で起こったサブプライム問題にしても、まわりまわって私たちの生活にふりかかってくるのです。世界の経済と私たちのお財布は繋がっているんです」
そうお話してくれたのは、本日の先生である元日本銀行員の橋本長明さん。日銀情報サービス局時代、『知るぽると』(金融広報中央委員会)という金融教育事業のプロジェクトに携わり、日銀を退職後は金融教育ディレクターとして「金融教育」を軸とした活動を開始しました。本日は同世代の私たちに知ってほしいこと、そして、子どもに伝えたいことをインタビューするために、イベント中の橋本さんを訪ねました。

feature_vol15_02.jpgそもそも「金融教育」とは一体何でしょう?「私たちは、金融教育を学校教育で受けてきていないですよね。以前はそれでもよかったんです。金利も一律だったし、それほど自由が利かないし、商品も今のように多くはないし、〈おかね〉は銀行に預けておけばよかった。単純だったんですね。けれども金利自由化やペイオフ解禁など金融の自由化が始まり、高度化、複雑化がインターネットの普及とともに進み、すさまじい速度で環境が変化しました。〈おかね〉のことを話すのがタブーとされた時代から、急激に金融リテラシーが必要とされる時代になってしまったのです。そんな時、おいていかれるのは消費者である我々自身なんです。どんな情報が正しいのか知識もないので、金融トラブル、多重債務、自己破産などが急激に増えてしまいました。
そこでこのままではいけないと、『知るぽると』が2005年を金融教育元年と定め、金融教育を始めることになったのです。現代の経済社会では、〈おかね〉が必ず付いて回ります。金融教育は、その〈おかね〉についての考え方や付き合い方、金融知識を理解するとともに、〈おかね〉という切り口を通じて、将来の夢や目標を考え人生をデザインする能力や、社会や経済の仕組みを理解すること、人生をハッピーなものにするために必要な教育なのです」
欧米ではすでに学校教育に一部組み込まれ始めている「金融教育」。日本でも、徐々に行われるようになってきています。しかし、それが浸透するのはまだずっと先の将来です。ではその教育を受けていない世代はどうしたらいいのでしょうか。橋本さんはそのきっかけ作りとして、大人に向けた金融教育である「人生のデザイン講座」を開講しています。まずは〈おかね〉ってどういうもの? ということを知ることから始めるそうです。「〈おかね〉は生きるため、何かをやるため、やりたいことのために必要な優れたツールですが、〈おかね〉そのものには価値はありません。ここを正しく理解しなくてはいけません。おかねの価値を理解したうえで人生を送ることが大切。働くこと、消費すること、契約すること、家計管理、ものの価値などを〈おかね〉を通じて知ってほしいと思っています。今後は小さな子どもをもつママにむけた講座も予定しているんですよ」
と、橋本さん。教育費などの家庭の支出の面からみた内容だけではなく、生活のなかでどうやって子どもに教えたらいいのか、つまり、家庭における「金融教育」についての講座になるそうです。

feature_vol15_03.jpg「子どもは体感しないと覚えませんから、生活のなかで意識して〈おかね〉についてコミュニケーションをとってほしいと思います。たとえばお小遣いをただ渡すのではなく、そこに学びを加えてほしい。お小遣いは無尽蔵にあるものではないので、欲しいもの、必要なもの、選択すること、決断することを学ぶことができます。そして次にそのお小遣いはどこからくるの? ということを教えてほしい。親が働いた対価として貰った給料から払われているということを。働くことを身近に感じ、現実的に考えられるようになります。さらには経済社会の仕組みについても興味をもって欲しい。経済といっても、私が学んでほしいと思っているのは〈バランス〉です。需要と供給など、経済は常にバランスで成り立っている。金融商品でも安全性、収益性、流動性というバランスで成り立っています。収益性が高くて、安全性が低いというバランス。世の中も同じだと思うんです。将来出て行く社会にはリスクがあったり、トラブルもある、でもやりたいこともある。そういうことのバランス感覚が良くなるととても賢い子に育っていくと思うんです。こういうことを〈おかね〉を通じながら教えてほしいなぁ、と。それともうひとつ。家計簿を付けてないママって多いでしょう? でもそういうことを是非子どもと一緒にやってほしいですね」
〈おかね〉の教育を通じて、生き方や社会の仕組みなどさまざまなことを子どもに教えるためには、まずはママ自身が学ぶことが必要です。自分のお財布と世界の経済の関わりを考えたり、視野を広げてニュースや新聞を見る。まずは入り口に立ってみましょう。

feature_vol15_04.jpg●〈おかね〉と仲良くなるママの学校、キッズの学校。

もっと〈おかね〉と仲良くなれたら人生はよりハッピーに。仲良くなるためには、まずは相手のことを知らなくてはいけませんね。実は世の中には、分かりやすくてためになる様々な金融教育に関係する講座やサービスがあるようです。ここではママとキッズのための、オススメの学校をご紹介します。ぜひこれを機会に積極的に利用してみてくださいね。

[FOR MAMA]
人生のデザイン講座
feature_vol15_05.jpg「人生のデザイン講座」は橋本長明さんが行なう金融教育を軸にした、きっかけづくりの講座やイベントです。過去に、雑貨屋gg(www.lucky-clover.jp)にて「基礎編」「女性編」「独立編」「特別編」の4シリーズを開講。さらに文化服装学院で授業を行うなど、今後はママ向けの講座なども拡充していく予定。ママのグルーブなどで、講座(土日祝日のみ)を開いて欲しいという希望のある方は、gg@lucky-clover.jpまでご相談を。


[FOR MAMA & KIDS]
日本銀行
お固い印象の日本銀行ですが、ホームーページには子どもに向けたコンテンツもあり、日本銀行やおかねについて楽しく学べます。また重要文化財に指定されている本館や旧館地下金庫などの見学会も行っています(原則中学生以上)。
ホームページ:www.boj.or.jp

知るぽると
feature_vol15_06.jpg「知るぽると」は、金融広報中央委員会の愛称。都道府県金融広報委員会、政府、日本銀行、地方公共団体、民間団体と協力して、中立・公正な立場から、暮らしに身近な金融に関する幅広い広報活動をしています。ちなみに「知るぽると」の「ぽると」とは「港」、「入り口」という意味。ホームページは誰にでもわかりやすいよう、ユーザー別におかねや金融経済のことが学べるコンテンツが盛りだくさん。
ホームページ:www.shiruporuto.jp


[FOR KIDS]
キッザニア東京
80種類以上ものお仕事のなかから、大人と同じように働くことを体験し、遊びを通して社会や経済のしくみを楽しく学べる体験型の施設。お給料はキッゾという通貨で支払われ、ショッピングをしたり、銀行に預けたりすることができます。
ホームページ:www.kidzania.jp

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